多摩っ子バブルスの定番『勝利者』

多摩っ子バブルスの公演でよく歌われるABBAの『The Winner Takes It All』の日本語版『勝利者』(ないし『勝利者はすべてを奪う』)の日本語詞がとても良くて、その訳詞者をずっと知りたいと思っていました。
宝塚で歌われたもののカバーだということはネットで検索してわかっていたので、先日さらに検索して調べてみたところ、この歌が収録された元宝塚の人のディナーショーの市販ビデオには訳詞者名は入っていないとのこと。そのビデオはそのビデオでほしい気もしますが(MAO)、その情報を書いた人がさらに言うには、公演のパンフレットにはひょっとしたら訳詞者名が入っているのではないかと。
というのでイマヨシ書店というところをネットで見つけてそのパンフレットを通販で買いました。このような宝塚専門書店が関西には何軒かあるようで、歴史的な一大宝塚文化圏というようなものを感じさせます。そのパンフが届き、見てみましたが、どの歌にも訳詞者名は書いてありませんでした。目立つのは役者だけでよし、訳者は目立つ必要などなし、という透徹したコンセプトなどがひょっとすると宝塚にはあったりするのでしょうか。
ちなみにそのパンフは「I am What I am わたしは私」という宝塚バウホールでの月組 '84年1月3日〜1月16日の公演のパンフレットでした。
なお、イマヨシ書店というところは一度の注文が千円を超えないと受けてくれないので、ついでに別の関係ない2冊の宝塚書籍も買うはめになりました。ていうかこんな昔のパンフレットを当時の価格であるわずか2〜300円で売っちゃうイマヨシ書店スゴイって感じですが。で、どれを選んでもよかったのですが、うち1冊は『ウエストサイド物語』を選んでみました。というのは先日の多摩っ子公演でこの名場面集が披露されていたからです。あれも実は宝塚つながりだったってことなんでしょうかねえ。
訳詞者はそんなわけでおそらく永遠にわかることのない、anonymousな宝塚のなかの人、ということになってしまいそうです。