ピュアバスツアー参戦記

遅くなりましたが、ピュアコーポレーションの第1回バスツアーに参加してきましたので報告します。遅くなった理由は後述します。
ピュアのイベントに参加するのは3回目。一般のバスツアー観光に便乗する形での催行です。新宿駅西口のバス乗場に集合して出発。指定乗場番号の直前で、HIROさんに会ったので挨拶しましたが、私のことはあまり覚えておられなかったご様子。私は最近は1回参加しただけなので常連の方の顔はよく覚えてますが、HIROさんはほぼ毎回参加されてるようなものなのでそのたびに来ては消える一見の顔は忘れてしまうのも無理はありません。
1万円札を主催の中牟田さんに渡すとバスの席を選ぶことができます。女の子の隣だと会話がもたなさそうなので、テュルシスさんの隣りの席にしました。すでに女の子4人も来ていますが話しかけるのが難しいです。世代が違いすぎて共通の話題がありません。女の子によってはお母さんが一緒に来てる子もいて、甘えてる姿を見るのはほほえましいものです。
そのままなんとなくなし崩し的に乗車が始まりました。プレアイドルの時代は崩壊しているとは知っていましたが、至れり尽せりの子供風俗に慣れきっていた私としては、女の子の形式的な自己紹介が10秒ぐらいずつあるものと勝手に思っていたので、ちょっと拍子抜けでした。もちろん、バスツアー参加者のほとんどはこの子たちの名前などとっくの昔に知っているのでしょう。私はこの日最後まで女の子の名前がおぼつきませんでした。事前にホームページの写真で最低限の予習をしてこなかったことを悔やみましたが後の祭りです。
乗車してみると私はピュア集団の中ではいちばん前の席でしたので、出発してからも後ろを向いて会話したり、横の人とババ抜きをしたりしていましたが、無理な姿勢がたたってやがて車酔いしてしまいましたので、おとなしく前を向いて座っていることにしました。久々に乗るきれいな大型長距離バス。高速道路の両側の景色を見ているだけでもけっこう飽きないものです。地方へ行くのも本当に数年ぶり。それもあって今回はやや無理をして参加したのでした。トランプは後ろの席の女の子たちとファンの人たちの所へ行って楽しく遊ばれています。
大月近辺で突然中牟田さんが私にのりピーのお父さんの話。なぜまっすぐ私に振る(笑)。私が当時のりピーおっかけと知ってのことですか。客の我々もひとしきりその話題(具体的には記すをはばかる)。俺らにはいいけど、いつかの明治公園のようにピュアの子のお母さんに突然「中山忍知ってる?」と聞いて「えっ、知らないの?」と問い詰めるのはさすがにマイナーすぎて無理があると思います中牟田さん…。
影絵美術館の順路見学が終わると出口近くにみやげ物店と茶店があり、たまたまタイミングの事情で、ゆりちゃんのそばで歩くことになりました。ターンAさんが私に、ゆりちゃんに聞こえるように「ゆりちゃんがこれほしいそうですよ」と言うのですが、私ゆりちゃんとは初対面でまだ会話すら交わしたことがないのです。そんな人がいきなりプレゼントは変かなと思いちょっと身をひきました。茶店ではゆりちゃんと同じテーブルに座ることになりました。しかも、私がゆりちゃんの隣りに座ることになってしまい、やや面食らいました。初対面で、話すことが何も見当たらないからです。なのにやがて他の2人は「僕らはちょっとトイレへ…。お二人でごゆっくり」なんて言って席を立つので、思わず「うわっ、間が持たないっすよ」と正直に言ってしまったところ、ゆりちゃんはちょっとムッとした感じで「じゃあたしも行く」と言って席を立ちました。ウワァァン俺のバカ。
写真で見る純粋美少女の香りとは裏腹に、ゆりちゃんはさすがにもう中一で、世間一般並みのヲタよけ光線をバリバリ放ちまくっています。その光線の風圧がすごすぎてとても近寄れないというのが正直なところです。私のような闇の世界の人間にはね…。
その後、ほうとうを食べたり滝を見たりぶどうがりをしたりりんごがりをしたり干し柿農家を見学したりしました。ピュア集団がバスに戻っていくと、他の客の視線が心なしか冷たい。時節柄、幼女と少女とオヤジたちという意味不明な構成のためかとも思いましたが、実はそうではなく、一足先に戻っていた参加者の話によれば、ピュア集団がつねに集合時刻に遅れてバスに戻ってくるのが不評だったそうです。一般客から不満の声があがっていたとのこと。
小6ぐらいに見えるゆりなちゃん。本命はこの子かなと思って近づいていきましたが、ひとりすごく熱心なファンがいつもそばにいて、しかもゆりなちゃんはときおりそのファンの腕に手を絡めたりしています。そのしぐさがすごく自然で、生半可ではない親密さを感じさせたので、ちょっと入り込めず退散しました。
後日きいたら彼はゆりなちゃんのお父さん、すなわちいわゆる実父だったそうです。ヲタにとけこみすぎててわかりませんでした。というか素でお父さんぐらいの年齢な俺ら。
そんなわけで、結局のところ私は、今日の4人で実はただ一人私が会ったことのある小2ぐらいのみくちゃんと、みくちゃんといつも一緒にいる同い年ぐらいのミルキーで可愛らしい顔をしたゆきなちゃん、この2人にずっとくっついていくことが多くなりました。しかしあくまで文字通り「くっついていく」だけであって、何も会話するネタがあるわけでもないので、ただ見ているだけです。いっぱい歩くからと思ってカメラも家に置いてきてしまったので、関係を取り結ぶよすががありません。ショボーン
とその時、みくちゃんが私にお言葉を!
「カメラ持ってこなかったの?」
屈託のない笑顔です。ではありますが、この子の発言はけっこう大人に気を遣っているのがよくわかります。若いのに偉いです。どうしようもない僕に天使が降りてきた、という歌をBGMにした浜丘麻矢のPVがありますが、あの軟弱な男像を私は大嫌いですが、この時の私の気持ちを言い表すのに悔しいながらこのタイトルほど適切なフレーズはなかったでしょう。
ちょっと歩いていくと、今度はゆきなちゃんが私にお言葉を!
「うちのクラスの男子は半分ぐらいハードゲイになっちゃうんだよ。フォー!って」
内容は意味不明ですが嬉しかったです。あとから人にきいたらゆきなちゃんは小さいけど小5だそうです。どうりですらっとしてると思いました。ゆきなちゃんの私へのお言葉はけっこう長いです。内心、感涙にむせぶ私でした。
「ときどき男子も女子もみんなハードゲイになっちゃうこともある。年に3回ぐらい?」
でも、日本の教育は想像以上に今おそろしい状態みたいです。

         *

帰り道、バスの中で熱が出てきました。甲府の寒さを甘くみていたようです。その熱は後日なかなかひかず、そのためにレポのアップがこのように遅くなりました。バスが新宿に着いて、中牟田さんが「じゃ、駅へ行こうか」と言ってピュア集団はなんとなく流れ。くだらないことだけど、「今日はどうもありがとうございました」という女の子からの形式的なアレがほしいのよ20世紀のオヤジとしては。もちろん店には店ごとの、主催者には主催者ごとの色があり、自分の慣れ親しんだ世界と比べてどうこう言うのは意味がないってことは誰よりよく知っているつもりですが。
駅へ一緒についていくファンも数人ありましたが、私のような浅い参加者としてはそれに紛れ込むことのずうずうしさを知っているつもりなので、後姿を見送ったのでした。イベントはどうやら終わっているようだったからです。