AKB48 2期生

 今度の日曜に行われるオーディションでAKB48の2期生が決まる。昨日の入場時、番号が呼ばれるまで非常に間があったので(泣)、天井のモニタのプロモ映像を初めてまじめに通して見た。オーディションで選ばれた子は2軍に入り、認められれば1軍入りできるというCGアニメ。1軍に入ってワーイワーイしてるアクターと入れ替わりに、2軍に落とされる子がいるという画になっていた。なるほど、こういうフレキシブルなメンバー構成を本来想定しているというふれこみなのだ。

 いま現在2軍がいるという話は聞かない。今はきっと、1軍しかいないという黎明期の特殊な時期という位置づけなのだろう。篠田ちゃんだっていきなり1軍入りしてるし。しかし今後は、2軍で1軍入りを目指す子たちというのが新たにできる一方、1軍から2軍に落とされるという子も出てくることになる。本当に2軍落ちを決行するのだろうか。だとすれば落ちるのは誰だろうか。

 以前、48人もいたらあのステージに乗り切らないよ、と書いたが、1軍と2軍で半々ということのようだ。つまり最大24人しかステージには乗らせない目算なのだ。あさってのオーディションから3名しか1軍に採らないということがあるだろうか。4名以上採るなら、さっそく現在の誰かは2軍へ落とさなければならない。

 なるほどそういうダイナミックな物語を、ドラマチックに見せていこう、共体験として提供しようということなのだろう。

 AKB48になぜ魂が打ち震えるか考えてみると、女の子たちがこれにまるごと打ち込んでるからだ。昨今の擬似プレアイドルでなぜココロが燃えないかといえば、彼女らはステージを片手間でやってるようにしか見えないからである。そういうものにはこちらも本気にはなれない。ことはアイドルに限らない、本気をかけて今の何かをやっている子のことは、必然的に気合いいれて応援したくなる気持ちが湧いてくるものだ。それは青春をかけて部活に打ち込んでる子かもしれないし、生活をかけて売春をがんばってる子かもしれないが、ふだん日本で暮らしていてそういう子たちを応援する立場になることは誰にもできることではないから、アイドルという擬似人生応援劇場が市場として成り立つのだろう。