未発表おニャン子音源発掘ライブ (2006/02/12)

 ふと気づいたら私のはてなIDはhamuhamu48で、まるでAKB48のレポを書くためのIDのようだ。

 だいぶ間があいてしまったが夜の部へ出撃。17時ちょい前にチケットを窓口で購入。整理番号245。先週は土曜夜開演10分前に行ったら、250人で満員御礼のため札止めとなっていて見られなかったが、今週も危ないところだった。

 チケットを見ると開演19時というスタンプが押してある。土日は平日と違って18時開演のはずだったが、イベントから流れてくるために余裕を持たせたか。

 秋葉原巡りしてパソコンなどを眺め、開場より少し遅れて会場に戻る。どうせ番号超遅いからね。と、係員が番号を呼んでいる。「ふたひゃく何十番台の方ー」と言ったあとに「ひゃく何十番台の方ー」と呼んだ気がしたので、おかしいなと思いつつ、番号呼び終わったあとに入ったところ、冒険王さんから

「今日は抽選だったんですよぉ。250番台の人がけっこう早く入ったりしましたから」

ガーン。なんてことを。これはファンのあいだで賛否両論呼ぶに違いない。悪平等という気もするが、その半面、あたらしい客に対する敷居は低くなるのかもしれない。

 高橋みなみ、あいかわらず腹が痛そう。その表情のなかに、時折見せる自然な笑顔を見たくて、ついつい長く注目してしまっている自分に気づく。うまいねえ。男は女の二面性に気づいたときにホレホレの法則だね。女→男もまたしかりだというけれど。

 それにしても、AKB48とはいうけれど、本当に48人集めてしまったら絶対このステージに乗り切らない。前のほうの会員番号が加護チャソのように文春事件とか起こしていなくなれば話は別ですけど…。

 NTT Docomoとタイアップして東京1週間にケータイAKBオーディションの広告を打っている。というか東京1週間が「ぜ〜んぶAKB48」になっている。どう見ても「ぜ〜んぶおニャン子」を意識しています。ありがとうございました。そんじょそこらのプレアイドル一発屋アイドルとは訳が違うこの展開力。やはりこの会場の規模で留まっているつもりはまったくないものと見た。

 12月8日にスタートして2ヶ月。今でさえもう週末には満員御礼なのだ。まあ今日は実は250人よりだいぶ多く入れていたというのは公然の秘密なのだろうか。

 楽曲は本当におニャン子クラブの未発表音源が発掘されたという感じで、胸がキュンとなる。我々三十路世代が直撃狙い撃ちされている。プラスマイナス10歳程度といったところか。

 この非婚の時代にあって、独身男性による三次元萌えへの需要は思えば巨大なのだが、今までそれはニッチ扱いされ、中小企業や個人経営が無数乱立する世界であった。そこへ大きな組織がとうとう乗り込んできたということか。Live Inn Magicなどはひとたまりもなく吹かれて飛んでいってしまうのではないか。

 楽曲だけでなく振りやステージングがきめこまかく作られているのも嬉しい。アイドルは総合芸術だが、最近はプレアイドルの風俗性に馴らされて、ハロプロをゴマ粒のような遠さで見るよりも、総合芸術はまあ諦めて近くの女の子と戯れていればいいか…と日和るワガママな体になっていた。ところがAKB48には、その諦めていた総合芸術性と、会いに行けることとが兼ね具わっている。後者については、少なくとも今のところはだが。ハロプロ流れの人は私とは逆に、ブログを見る感じでは、総合芸術性については当然のこととして受け止め、会いに行ける点に有頂天になっているケースが多そうだ。

 たとえば「恋をするたび」のところで指を1本ずつ折っていくところなど、恋多き乙女というのをわかりやすく、かつかわいらしく示していて大変ほほえましく感じられる。

 おニャン子クラブは入ったり辞めたりが激しかったから、いちばん人が多かったときが何人だったのかは、よほど詳しい人でないとわからないと思う。たぶん、AKB48が言っている48人に達するはるか前に、おニャン子のマックスメンバー数を追い抜くことになる。その過程が順調に進むなら、AKB48トランプが作られるのも時間の問題だろう。

 夕ニャンは平日毎日17時から本番という、学生にはかなり酷ななりわいであったが、それにくらべるとAKB48の本番は2時間のゆとりがある。だがそれにしても小中学生にはとくに、学業との両立の面でも厳しい自己管理が求められるだろう。脱落していく子がやがて現れるに違いなく、それが多ければ、素直に人数が増えつづけるということにはならないのかもしれない。

 おニャン子も同様の過程を繰り返して、48人をわずかに上回ったところで終了した。48という数字を今回AKBが採ったのは、ほんとうに何故なのだろうと思う。高橋みなみの小ささと表情づくりのぎこちなさは、我妻佳代を激しく想起させる。その彼女がフロント中央にいることの多いAKB48は、やはりAgatsuma Kayo kaiin Bangou 48banなのではないかと、トンデモ学説をしつこく唱えつづける今日このごろである。