AKB48@「TOKYO★1週間」

 前田敦子の扱いが大きいのが目をひく。とくに、5ページ目の背後からあおりの画などは、

「これあなたの生涯でいちばんよく撮れてますよ」

と言ってあげたくなるくらい、かわいく、そしてみずみずしく写っている。おそらくカメラマンや編集者に他意はなく、やみくもに撮ってみたらいちばんいい画が撮れたのがたまたま彼女だったので大きく載せたという以上のことはないような気がするが、しかし、ぱっと見そのかわいさがいちばんわかりやすいのは彼女であることも確かなので、初めから無意識にせよ意識的にせよ、ある程度彼女を重点的に撮っていたということは考えられる。

 件の写真のアングルはチェックのミニのプリーツスカートを下からのぞくように撮っているから、つややかな後ろ腿の質感も紙面からありありと伝わってくる。「スカート、ひらり」のココロをしっかりと表しきった写真だと言っていい。それでいて、振りのちょうど振り向きのシーンにあたっているため、笑顔の表情もしっかり写り込んでいるという、奇跡のような写真なのである。

 ちなみに、写真の大きさだけで見るなら、二番目に扱いが大きいのは高橋みなみ板野友美だ。これも両者のわかりやすいかわいさを考えて素直に納得がいく。以下、成田梨紗大島麻衣…とつづく。成田梨紗は典型的なカンボジア顔で好みが分かれそうだが、その分好きな人はとことん好きそうなタイプ。

 高橋みなみの、あのいつも腹の痛そうなぎこちない表情は、どこかで見たことがあると感じていたが、持田真樹のそれに非常に共通していることに今日気づいた。根がまじめな子というか、軽くない子という感じがする。

秋葉原のアイドルおたくばかりなんていう先入観は捨てよう。むしろリアル“おニャン子”に大暴れした世代がむっちゃ元気!」

 7ページ目の隅っこのこれがツッコミどころ満載である。箇条書きにすると、

  • 秋葉原系ヲタってアイドルヲタとはもともと重なってないと思うけど。
  • アイドルヲタは嫌だけどおニャン子世代ならOKなの? むしろ後者のほうが厄介なのでは?(笑
  • ほんとにおニャン子で大暴れしてた世代は会場では見かけない。彼らは満足しきってしまって社会に還っていった。今いるのはそれよりちょっと後の、遅れてきた世代です。私を含めて。

 振り付けを会場で一緒にやることを推奨しているようなコーナーがある。テレビ電話の動画配信でも振り付け講座があるらしい。実際、客席でそれをやっている客をおおぜい見る。だけど個人的には、僕はアイドルの振り付けには2種類があるとおもっていて、

  • 昔ながらの、男取り(をどり)の系譜をくんだ可愛い/蠱惑的な振り。
  • ロックなどから入ってきた、客と一体化したいときの振り。

客が真似ていいのは後者だけだと、個人的には思うッス…!

 前者を客が真似ると、キモいっす…

 まああくまで個人的にそう思うだけなんで、楽しみ方のルールなんて無視すればいいんだけど。