AKB48 Kチーム公演(2006.04.10)

 さすがに月曜だけあって、抽選200人行かない。運良く2列目。元OMPファンの人と偶然となりあわせになる。Y田さんの近況などを教えてくれた。AKB48はわれわれの同窓会でもある。もっとも、ここでは誰も隠居する気配などさらさらなく、バリバリ現役ヲタなのが厄介だ(笑)。
 かげの声は宮澤ちゃん。意外と声が幼いことに気づく。しめの挨拶も、いつも噛んで含めるように話す彼女。Kチームの印象を、観客の胸に、一つ一つ刻み込もうとするかのようだ。
 お題は「初めて買ったCD」。めーたんには客席から
「で、初めて買ったレコードは?」
などと声がかかっていたのもお約束。『桜の花びらたち』と答えたのは小野恵令奈。またまた、おいしい所もっていくなぁ。オーディションを受けるときに買ったというので、客席から
「えーっ、あげたのに」
と口々に声がかかり、それに対して
「えっ? えっ?」
って感じでとまどって見せるあたりも、実にうまい! あますところなくさらっていきます。このへんの一種テレビ的な上手さは、嗣永桃子でいう「負ける気がしません」とかに匹敵するものがある。
 アナタ、アイドルの素質あり、ですよ。
 などと、昭和60年代っぽい言い回しで思っていたら、そのあと奥真奈美
「エレナちゃんとおんなじなんですけど、『桜の花びらたち』です。おんなじですいませんでした」
とのこと。若い子は、それまでにCDを買ったことがなくても無理もないね。
 なぜか謝られてしまったえれぴょんは、舞台しもてでしきりに一人で恐縮するふうを装っていた。しかし終演後、奥真奈美のうしろ頭には大きなばんそうこうが×の字に貼られており、そしてえれぴょんの手にはなぜか、用途不明の巨大なハリセンがにぎられていた、という話である。恐るべしえれぴょん。(注:フィクションってことにしとこ)
 『クラスメイト』で、小野恵令奈奥真奈美はユニゾンで歌うが、そんな時もえれぴょんは、奥さんがやっていない振りを勝手にやっていたりする。とくに、「そんな気持ち 言えないまま 落ち葉だけ騒いでいる」のところの独自性。落ち葉が振るさまを手振りであらわすところなどは、ほとんど、振りだけパートが分かれたかのようにすら見える。
 今日のMCでツボに入ったのは、どの子だったかが言った
「皆さんが学生だったころを思い出し…」
と、奥さんの
「物をくれた人がいた」。どちらも、本質を見事に言い表しているがゆえの可笑しみがある。